忘れられない~Vol.3「Too Young」

年齢を重ねる毎に、時折、ラジオから流れくるオールディーズ・ナンバーに深い郷愁を覚えることが増えてきたように思いますが、

本日ご紹介する「忘れられない名曲の数々-Vol.3」 = ナット・キング・コールの「Too Young(1951年)」は、私にとってはその最たる楽曲にあたります。

もう60年以上経った今でも、なんとも気品のある歌声とメロディ―が見事にマッチした、まったく古さを感じさせない名曲です。

美空ひばりがナット・キング・コールのファンとして知られており、肺がんにより、絶頂期にあった1965年に45歳の若さで急逝した彼を偲び、同年に『 ひばりジャズを歌う? ナット・キング・コールをしのんで』を制作しているほど。

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16歳で結婚を約束した頃の私たちは、

当然のように、まわりの人たちに

若過ぎる

といわれ、

いつの日か、決して若過ぎはしなかったと納得させてみせる

と意気込んでいました。 

英語が大の苦手だったあの頃、

同級生に借りたカセットテープに入っていたこの曲だけは、

比較的ことばもシンプルであり、

また、その意味が私にとってピンポイントだっただけに、

その後も折に触れ、よく聴いていたものです。

あれから、もうどれほどの歳月が流れたのでしょう。。

結局、決して若過ぎはしなかった― とは言えない結末を迎えてしまった今でも、

今日に至る道のりをまったく後悔していませんし、

もしも同じような境遇にある若い人たちに相対したときには、

たとえ周りのオトナたちがすべて反対の声をあげていたとしても、

敢然と二人の背中を押してあげたいと、

この歌を聴くたび、また心を新たにしている私がいます。

いのち短し、恋せよ乙女 ですね^^
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美空ひばりが歌う洋楽の素晴らしさについては、

予ねてからいろいろなところで評価されていますが、

この「Too Young」のカバーはメチャクチャ上手いです。

英語の発音も、凄い!としかいいようがありません。。

音符は読めなかったという話もあるくらいですから、

とにかく耳から入ってくる情報を頼りにして、

この発音と彼女独特の解釈を練り上げていったんでしょうね。

今更ながらですが、美空ひばり、畏るべし。

まさに不世出の天才歌手だと思います。


They try to tell us we’re too young
Too young to really be in love
They say that love’s a word
A word we’ve only heard
But can’t begin to know the meaning of

皆 僕達は若すぎると言う
本当の愛を知るのには若すぎると
愛というのは
ただ言葉として聞いているだけで
僕達は意味なんて分かっていないんだと

And yet we’re not too young to know
This love will last though years may go
And then some day they may recall
We were not too young at all

けれども僕達はその意味を知るのに若すぎることはない
この愛はこれからも尽きることなく
そしていつの日か皆も分るだろう
僕達が決して若すぎなかったと